では、脳をマインドフルな状態に保つにはどうしたら良いのでしょうか。マインドフルな状態を保つには色々な方法がありますが、ここでは、すぐに取り組める9つのやり方をご紹介します。
1. 自然の中で1日20分を過ごす
自宅にずっとこもりきりの状態では、どうしても気分がふさぎがちになるものです。自宅の近くにある公園や川など、自然を感じられる場所で時間を過ごすことは、ストレスを軽減するのに役立ちます。
「どうしても近くに自然を感じられる場所がない」という方は、窓から空を見る、遠くの景色をぼーっと眺めるなど、世界のあらゆる景色の美しさを感じるだけでも効果を感じることができるでしょう。
2. 定期的に瞑想する
先ほどお伝えしたように、脳は常に、日常生活の50%を目の前のこと以外に費やしています。1日たった5分でも瞑想に取り組むことは、雑念を払い、脳を静かな状態に保ち、「今、ここ」に立ち戻らせてくれるきっかけになります。
そうは言っても、今まで全く取り組んだことのない方は、どうやって瞑想したら良いかさえ分からないかもしれません。そんな方は、瞑想のレッスンに参加したり、瞑想をガイドしてくれるアプリや本を活用してみましょう。ガイドCDがついている「シンプルメディテーション―瞑想をこれから始める人の本」や、「本当の自分とつながる瞑想入門」などは、初めて瞑想する方でも簡単に取り組むことができるおすすめの書籍です。
3. SNSから距離を置く
在宅勤務でなかなか他の方と会う機会のない今、SNSは人と簡単につながることのできる素晴らしいツールです。一方で、「誰がどんなことを書いているのかな」「先日シェアしたあの写真、どれだけいいねがついたかな」など気にし始めることは、自らを不安な状態に追い込むことにもつながります。
可能であれば1週間に1時間だけでも、SNSに全く触れない時間をとってみてください。その後の1日は、今まで感じたことのないくらいバージョンアップされた素晴らしい時間になるでしょう。
4. 感謝の気持ちを持つ
感謝の気持ちを持つことは、人生においてポジティブな思考を増やしていくことにつながります。アメリカの大学のメンタルヘルスに関する研究では、研究の期間中に感謝状を書いていた対象者は、何も書かずにカウンセリングだけ受けていた対象者や、否定的な経験を書いていた対象者と比較して、メンタルヘルスが大幅に改善したとの研究結果もあります。
1日の始まりと終わりに5分時間をとって、感謝していることを3つ書き出してみましょう。オンラインストア「WORKOUT COMMUNITYセレクトショップ」で取り扱っている「The FIVE-MINUTE JOURNAL」は、感謝を習慣化したいという方には最適なツールです。
5. 人とつながる機会を作る
人と会う機会が減っている今、自ら人とつながる機会を作り出すことが非常に重要となっています。誰かとコミュニケーションをとったり、一緒に何かに取り組んだりすることで生まれる社会的な刺激は、脳のニューロンを活性化させます。
週末に家族とゆっくり話す時間をとる、気になっている人に連絡をとってみるなど、少し時間をかけて、機会を作り出しましょう。
6. 定期的にワークアウトする
定期的にワークアウトすることは体を健康にするだけでなく、脳からエンドルフィンを出し、幸せな心の状態を作ります。オンラインフィットネススタジオ「LAGREE/PILATES @ home」は自宅から気軽に参加できるので、ワークアウトを習慣化するのに最適です。
ワークアウトし慣れていない方は、毎朝10分のラジオ体操や散歩、ストレッチなど軽い運動から取り組んでみましょう。
7. 新しいことに挑戦する
新しいことへの挑戦は脳を活性化させ、活力のある状態を作り出します。
今までに読んだことのない本を読んでみる、新しい食べ物に挑戦してみる、今までやったことのないものを習慣化してみる、今までよりも30分早く起きてみるなど、何か新しく挑戦できるものをみつけて取り組んでみましょう。
8. 他の誰かのために何かいいことをする
相手のためになることを考えたり、優しい気持ちを持って人と接したり、ボランティアをしたりすることは、ポジティブな思考を生み出し、心身の健康を高めると言われています。
忙しい日常生活の中でもあえて空いている日を作り、誰かのためになることをする時間を持ちましょう。その時間の前後で自分自身の気持ちがどのように変化しているかを、感じてみてください。
9. 睡眠
人は、人生の3分の1近くの時間を睡眠に費やしています。少しでも気分が落ち込んだり、燃え尽き症候群に陥りそうだと感じた時には、心と体を休めて回復する時間を作りましょう。成人にとって、完全に心と体を休めるために必要な平均睡眠時間は、約7〜8時間と言われています。
ワークアウトと睡眠の関係について記載した以下コラムも参考にしてみてください。