レポート&インタビュー _特別インタビュー

特別インタビュー Vol.01

ガールズケイリン山原さくら選手
★完全優勝記念★特別インタビュー

2020年7月、復帰後のレースで2回の完全優勝をとげたガールズケイリンの山原さくら選手。実は、その功績を裏で支えたトレーニングの一つが、ラグリーフィットネスだったことを、みなさんご存知でしたでしょうか?本インタビューでは、さくら選手の完全優勝を記念して、Asamiがその秘密に迫ります。

「全然できない!」体幹トレーニングに衝撃を受けた4年前

Asami: 私がさくらさんに初めてお会いしたのは今から4年前ですが、初めてお会いした時のことは、今でも鮮明に覚えています。その当時、私は、男子の競輪選手を数名、指導していましたが、ガールズケイリンの選手は初めてで、男子の競輪選手からも「さくらはすごい選手!ガールズの中ではトップクラス!」とお聞きしていました。
さくら選手: ありがとうございます笑。私も、Asamiさんとお会いした時のことはまるで昨日のように覚えています。もう4年も経つなんて、月日が経つのはあっという間ですね。
Asami: 私が初めて指導したのはピラティスでしたよね。何をしても「うわ~きつい!」と反応し、インナーを意識させた腹筋も10回くらいしかできなくて…。競輪界ではすごいと聞いていた方が、体幹トレーニングというくくりでみるとほとんどできない、というのは、ある意味すごく衝撃的でした。
さくら選手: 確かにあの時の私は、今でも笑い話になるくらいひどかったですね笑。
Asami: はい笑。ただ、その後、さくらさんが日々努力していた姿も、同じように衝撃的でした。私が指導していない時も、毎日、自分でトレーニングを続けてくれて。お会いするたびに、その成果があらわれていましたよね。
さくら選手: はい。自分で言うのも何ですが、かなり頑張りました笑。腹筋を使って自分の体を持ち上げることができるようになった時は嬉しかったです
Asami: あの時は、私もとても嬉しかったです!ラグリーフィットネスを初めて体験したのは、ピラティスを3年ほど続けた後でしたよね。それまでのトレーニングの成果でかなり体ができてきていたにも関わらず、「今までやってきたトレーニングの中でダントツに一番きつかった!!」とおっしゃっていて。ご自身のブログでも、「心の底まで、骨の髄まで鍛えられ、頑張って続けたら、体もメンタルももっと強くなりそう」と書いてくださったのが、印象的でした。
さくら選手: とにかく本当にきつくて笑。最初にピラティスをやった時も本当にきつかったですが、それをはるかに上回る衝撃がありました笑。

復帰までの日々を支えたオンラインでのトレーニング

さくら選手: そんな衝撃的なトレーニングのおかげで、レースも順調でした。ただ、もっと上を目指そうと思っていた最中に、病気が見つかってしまって。卵巣嚢腫茎捻転という病気だったんですが、半年間、実戦から離れざるを得なかった時は、やはりショックでしたね。そんな状況でしたので、ちょうどこの4月からラグリーフィットネスのオンライン版が始まったのは、すごくラッキーでした。
Asami: そう言っていただけて嬉しいです。オンラインでやることが決まった時に、真っ先に「さくらさんにお伝えしたい!」と思ってご連絡したので。
さくら選手: ちょうどその頃は、緊急事態宣言が出てしまった関係でジムに行けず、自宅でトレーニングせざるを得なくなったタイミングだったんです。もちろん、自分一人でもトレーニングはできるんですが、メリハリのあるトレーニングというのはなかなかできず、モヤモヤしていました。そんな中、WORKOUT COMMUNITYでライブレッスンを受け始めて、しっかり体を動かすことができるようになり、メンタルもとても安定しました。コロナウィルスが流行していなかったら、このWORKOUT COMMUNITYのライブレッスンは始まっていなかったんですよね?そう考えると、Asamiさんのレッスンが自宅で受けられるという最高の機会をいただけたのは、本当にありがたかったです。
Asami: 私も、離れたところにいても、さくらさんの復帰に向けたトレーニングを一緒にできたというのが、何より嬉しかったです。ライブレッスンは、どんなところが良かったですか?
さくら選手: ライブレッスンはやっぱり、自宅の小さなスペースでも毎日トレーニングできるというのがいいですよね。レッスン時間のバリエーションも豊富なので、好きな時間を選べるというのもとても助かっています。半年間、実戦から離れるというのは、正直不安でした。ただ、休んでいる間もラグリーフィットネスをオンラインで続けることができたので、レースの感覚が戻るのも早くて。復帰戦から思ってた以上に走る事でができ、復帰4場所目で完全優勝という結果を残すことができました。また、先日は、完全優勝から2場所目のレースでもまた優勝することが出来ました。厳しいレースの世界で、復帰後すぐにこれだけの功績を残せたのは、ライブレッスンのおかげです。

運動に自信がない方にもお勧めしたい

Asami: 完全優勝のニュースを聞いた時は、本当に嬉しかったです。改めて、おめでとうございます。そんなさくらさんを裏から支えたこのWORKOUT COMMUNITYのライブレッスンですが、どんな方に向いていると思いますか?
さくら選手: ジムに行きたくても行けない方や、一人でトレーニングをするのが難しいと思っている方に、ぜひお勧めしたいですね。運動に自信がない方にも、ぜひチャレンジしていただきたいです。私はプロスポーツ選手ということで運動神経がいいように思われるかもしれないのですが、先ほどお話した通り、Asamiさんのトレーニングに出会うまでは、自転車に関するトレーニング以外は全くダメでした。ラグリーフィットネスは、最初はちょっとハードに感じるかと思いますが、1回・2回と回数を重ねるうちに体の変化や達成感を感じることができます。私自身、Asamiさんのトレーニングを受けるようになってから4年が経ちますが、トレーニングのおかげで、身体だけでなく、メンタルもとても強くなりました。前向きに一歩ずつ進めてくださるAsamiさんのトレーニングに本当に助けていただいています。これからもよろしくお願いします!
Asami: こちらこそ、引き続きよろしくお願いします!ますますのご活躍、応援しています。

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特別インタビュー Vol.02

★心と体の健康研究所・設置記念★
産業医・精神科医の 穂積桜先生インタビュー

by Mika Hirasawa

「95%以上が効果を実感」という数字となった2020年8月の参加者アンケート結果。なぜこれだけみなさまに効果を感じていただけるのか?その謎を解き明かすべく、先日、株式会社Workout Communityでは、社内に「心と体の健康研究所」を設置しました。 今回は、設置を記念して、所長の平澤美香が、産業医・精神科医の穂積桜先生にインタビューします。

 

今回は、設置を記念して、所長の平澤美香が、産業医・精神科医の穂積桜先生にインタビューします。

平澤: 今日は、穂積桜先生をお迎えして、「ワークアウトが心と体に与える影響とは」をテーマにお聞きしたいと思います。穂積桜先生は、精神科専門医として著書「睡眠レッスン」をお持ちであり、現在、17社の企業の産業医をつとめる人気産業医でもいらっしゃいます。桜先生、本日はどうぞよろしくお願いします。
桜先生: こちらこそよろしくお願いします

ワークアウトは人の心と体にどのように影響するのか

平澤: 現在、WORKOUT COMMUNITYでは、「日本をしなやかで美しく、強い人のあふれる社会にしたい」という想いでワークアウトを提供しています。元々、心と体を切り離して考えることはできないと感じていたのですが、先日のアンケートでも、「トレーニングで身体と思考がリセット出来て、ポジティブマインドで過ごせている」「在宅勤務でも鬱々と落ち込まなくなった」「ひとつの思考に捉われる事が無くなった」などの精神面に関わる変化をあげていらっしゃる方が沢山いらっしゃり、大変嬉しく思いました。まずは、ワークアウトが人の心と体にどのような影響を及ぼすのか、医学的な見地から教えていただけますでしょうか?
桜先生: トレーニングに参加されている方は日々実感されていると思うのですが、人間の体と脳は常に影響しあっています。脳についてはまだまだ謎が多い分野ではありますが、近年、ワークアウト、特に、有酸素効果を伴ったワークアウトをすると、情報伝達に関わる細胞であるニューロンが新しく生成されるということが分かってきました。ニューロンが活性化し、より強く結合するようになれば、脳から体の各部位に対して伝達する情報のスピードや質が高まります。人間の行動や感情はこのニューロンの結びつきに影響を受けるので、伝達する情報のスピードや質が高まれば、日頃から自然と、質の高い行動や感情を選択できるようになります。 また、テレワークによるストレスでメンタル面の不調を抱える方が最近増えていますが、ストレスというのは、それに対してどのように反応するか、つまり、ストレス耐性がどの程度あるかによって、心や体に与える影響が変わってきます。脳の非常ボタンと言われる扁桃体は、ストレスを感知するとコルチゾールと言われるストレスホルモンを放出するよう命令します。軽いストレスであっても、四六時中コルチゾールが放出されていると、徐々に体を蝕んでいきます。 有酸素効果を伴ったワークアウトをすると心身ともにコンディションが安定し、ストレス反応を抑える効果があることがわかってきています。
平澤: ワークアウトの中でも、特に有酸素性のあるワークアウトが、脳の活性化に効果的なんですね。WORKOUT COMMUNITYで提供しているラグリーフィットネスは有酸素性が高いことが特徴の一つですので、先ほどお話したような精神的変化が多くの方に見られたのかもしれません。

ワークアウトは朝やるのが効果的なのか

平澤:今、WORKOUT COMMUNITYには、早朝にワークアウトすることを習慣化されている方がたくさんいらっしゃいます。やはり朝にやった方がより効果的なのでしょうか?
桜先生:人は生まれつき朝型か中間型か夜型か、50パーセントくらいが遺伝で決まっています。これをクロノタイプと言います。クロノタイプは人によって異なりますので、一概には言えませんが、運動をして脳の準備を整えてから机に向かってなにか新しいことを覚えようとすると、脳に入ってくる刺激がニューロンの結合を強めることがわかっています。アメリカの大学では、朝にワークアウトをしてから授業に参加した生徒の方が、朝寝坊して通常の授業にしか出なかった生徒よりも、学力の伸びが高かったという調査結果も出ているんです。そういう意味では、1日のはじまりにワークアウトをするというのは理にかなっていると言えます。特に、朝方・中間型の方は無理なく始められるでしょうからオススメですよ!
平澤:確かに、参加くださっているクライアントさんからも、「1日のはじまりにワークアウトをするとスッキリして、仕事のパフォーマンスが上がる」という話をよく聞きます。脳の見地からも理にかなっているんですね!

どの程度の強さのワークアウトが望ましいのか

平澤: ワークアウトにも色々な強度がありますよね。どの程度の強さのワークアウトが、心身の健康に望ましいのでしょうか?
桜先生: ワークアウトの強度は、低強度/中強度/高強度の3種類がありますが、最近、脳への影響が高いと注目を集めているのは高強度のワークアウトです。強度は最大心拍数をもとに考えるのですが、高強度というのは、最大心拍数の75-90%になるワークアウトだと言われています。ご自身の最大心拍数が分からないという方は、大ざっぱに計算して、220から年齢を引いた数値が最大心拍数だと考えてください。短時間で高強度の運動をすると、脳の中で様々なホルモンの働きをコントロールしている下垂体からヒト成長ホルモン、いわゆる若返りの泉と言われるホルモンが放出されると言われています。高強度のワークアウトは時として苦しいものですが、その苦しさに耐えて頑張り抜くと、時として心が浄化されたような境地に達し、どんな困難も克服できるように思えてきます。いわゆる「ランナーズハイ」と言われる現象ですね。
平澤: なるほど。よく私たちは「ラグリーハイ」と言っているのですが、まさに「ランナーズハイ」と同じ状態が脳の中で起こっているわけですね!

1人でやるワークアウトとグループでやるワークアウトの違いは何か

平澤: WORKOUT COMMUNITYには、グループでやるライブレッスンの他に、1人でワークアウトができるビデオ配信レッスンがあります。1人で行なっていても、同じ状態が生まれるのでしょうか?
桜先生: 1人で行なっていてももちろん同じような効果は生まれますが、脳のためを考えるとグループで取り組むのがおすすめです。ニューロンは、人と人とがコミュニケーションをとることで生まれる社会的な刺激によって、更に活性化されると言われています。また、いきなり高強度のワークアウトを習慣化しようと思っても、1人だと体にも心にも負担が大きく、継続できない方が多いということもあります。
平澤: そうですよね。WORKOUT COMMUNITYでも、「友達がいるから頑張れる」という声をたくさんお聞きしました。1人で続けられないという方は、お友達と約束して週1回でも一緒にレッスンに参加する、というようなやり方もあるかもしれないですね。また、最近、テレワークで孤独になりがちだというお話をよくお聞きするので、グループでワークアウトしていくことは一つの解決策になるかもしれません。桜先生、今日は勉強になるお話をたくさん聞かせていただき、ありがとうございました!
産業医・精神科医 穂積桜先生

【穂積桜先生・プロフィール】

日本医師会認定産業医、 精神科専門医、 漢方専門医、臨床心理士。

株式会社MEDICIO代表取締役

 

2001年、札幌医科大学医学部を卒業し、札幌医科大学附属病院神経精神科、東京都立松沢病院、久喜すずのき病院において精神科医として研鑽を積む。また、国立病院機構東京医療センター、北里大学東洋医学総合研究所において、内科、東洋医学の知識を幅広く習得。2014 年より、精神科、内科の臨床経験に基づく知識のみならず、人事労務、法律の知識を併せ持つプロフェッショナル産業医として稼働。現在(2020年10月現在)は、産業医として17社を担当する。

精神科専門医として軽度から重度までたくさんの患者さんの診療にあたってきたほか、内科・救命センター・東洋医学での経験を積み、常に心身双方からアプローチできる精神科医であるよう心がけている。

●著書『朝型 夜型クロノタイプ別 睡眠レッスン』(セブン&アイ出版)