なぜラグリーフィットネスで「トーンド・ボディ」が作られるのか
基本的に、体力とは、長距離を走ったり、重いものを持ち上げたりするなどの持久力や運動能力のことです。これらはフィットネスにおいての重要な指標であり、体力は「心肺持久力(有酸素運動)」「筋力」「持久力」「体組織」「柔軟性」の5つの要素で構成されています。多くのワークアウトや運動療法がこれらの要素をできるだけ一度に統合させて機能させたいと効率化をはかったトレーニングを生み出そうと考えられている中、ラグリーフィットネスはそれを可能にし、一つ一つの動き全てに体力を構成する5つの要素を含んでいます。
体力を構成する基本的な5つの要素をそれぞれ詳しくみていきましょう。
・心肺持久力(有酸素運動):
身体の循環および呼吸器系(心臓や肺)が持続的に身体活動中に組織や細胞にエネルギーを供給する能力です。心肺持久力を高めるためには、心拍数を安全なレベルに維持し、長時間持続させて動きます。また、肺や心臓の動きが強化されることで毛細血管が発達して筋繊維への血流量が多くなることで、酸素を取り込んで運搬する能力が高まり長時間のエネルギー供給が可能となります。心肺持久力を高める運動をすることは身体活動量の増加につながり、結果として生活習慣病の予防に効果的であるとも考えられています。また有酸素運動を行うことで脂肪をエネルギー源として消費することも可能になります。
・筋力:
筋が収縮するときや歩いたり、座ったりする活動中に力を発揮する筋肉の能力です。筋肉を強くするための秘訣は、重量、重力、ばねなどの抵抗に対抗することです。ラグリーフィットネスはまさにこれらの抵抗に対抗しながらトレーニングしていくことで筋力を向上させます。また、ばねによる負荷で筋肉に高強度な刺激を与えますが、フリーウエイトとは違うので、関節や身体自体に負担をかけず、怪我をしにくく安全にそして効果的にトレーニングできます。
・持久力:
身体が連続的に動き続ける間働き続け、筋肉が疲労することなく機能し続ける能力のことです。持久力を強化するためには、あえて筋肉を疲労させてトレーニングする必要があります。ラグリーフィットネスは筋肉を強化して、筋持久力を高めるために筋肉に強度な刺激を与えながら、疲れさせながらトレーニングしていきます。トレーニング中にプルプルとふるえだすのは、筋肉が高強度で刺激され、疲労感を得ている証拠なのです。ラグリーフィットネスでは“If it”s not shaking, it”s not working”という文言があり、“プルプルと筋肉が震えないのなら、意味がない”ということです。
・身体組成:
筋肉、脂肪、骨、および全身を構成する体のその他の重要な部分の相対的な量を指します。一般的な体重計で測った数値はただの数字でしかなく、その体重が一晩で変化することもなければ、その体重の割合に対して筋肉量がどれだけあり、脂肪がどれだけあるのかなどと評価することも難しいです。ですが、体重に占める脂肪の割合(体脂肪率)が極端に多くならないように気を付けなければなりません。ラグリーフィットネスは脂肪の減少と除脂肪筋肉(無駄のない筋肉)の成長を促進させ、体全体の構成を改善します。
・柔軟性:
関節周りの可動域のことです。柔軟性があると姿勢やアライメントを改善させるだけではなく、生活すべてにおいての怪我予防にも役立ちます。柔軟性を向上させるためには筋肉を伸ばして使う必要があり、ラグリーフィットネスは伸ばしながら筋肉を使うこともできるので、柔軟性もアップにも繋がります。柔軟性というのは、体が柔らかいということだけではなく、柔軟な筋肉を身につけるということでもあります。普段なかなか意識しにくい、背骨や肩、肩甲骨、腰回りを柔軟性のある筋肉することで肩こりや腰痛も軽減、改善されます。
ラグリーフィットネスでは、これらの5つの要素に加え「体幹」と「バランス」も、トーンド・ボディ(Toned Body)が作られる理由としてあげられています。
体幹とは運動中に体が安定する能力で、腹部、骨盤、腰、横隔膜が組み込まれています。バランスとは動作の安定性のことを言います。体幹(胴体)は体の中でも要となる部分であり、体幹周りの強化や安定をはかるトレーニングをすることで怪我を防いだり、正しい姿勢をキープし、アライメントも整えることができます。ラグリーフィットネスは体幹を中心にフォーカスさせながら正しい姿勢で一つ一つの動きを行っていきます。また、バランス力がないと、普段の生活で転びやすくなってしまいます。加齢とともにますます重要になっていくバランス力ですが、多くの場合「バランス感覚を養うためにトレーニングをする」ということの認識としては見落とされがちなフィットネスの側面でもあります。ラグリーフィットネスではそれぞれの動きでバランスも必要とされフォーカスさせていくので、「バランストレーニング」と言わずとも自然とバランスを取ろうと身体が働くようになっています。